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レビューのマニア~レビュー・口コミサイトのレビュー

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【書籍】日本の難題をかたづけよう 経済、政治、教育、社会保障、エネルギー (光文社新書)

日本の難題をかたづけよう 経済、政治、教育、社会保障、エネルギー (光文社新書)

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本書の副題にある「経済・政治・教育・社会保障・エネルギー」の問題は、決して新しい議題ではなく、普遍的で昔から言われてきていることばかりです。

しかし、これらがひとたび「マスコミ」「メディア」で取り上げられるとやれ「政治家が悪い」「制度が悪い」など、まったくもってロジカルでない、表面的な話で終わってしまい、ちっとも解決に進んでいない。

これはマスコミやメディアでは「表面的」に「流す」だけの方が極めて簡単であり「得しやすい」人たちがいるからこのような風潮でずっとまかり通ってきたのではないかと思います。よくも悪くも日本的な文化とでも言いましょうか。

しかし、よくよくロジカル(論理的)に、そして数値的なデータをもって客観的に考えると、物事はそう簡単でもないし、誰か「政治家」という名の自分以外をスケープゴートにでもして先に進むようなものでもない課題ばかり。

そこには「お上に任せればOK」というような日本人に染みついた考え方ではだめで、「実は自分たちも幾分か当事者である」ということを、卑屈になるのでも感情論に走るのでもなく、理知的に考えると本質が見えてきます。

本書はそう言ったロジカルなアプローチで各分野の課題を解説しています。少し読めば「なんで今までこんな簡単で分かりやすい客観的な事実を見過ごしていたのか」ということを感じさせられます。

これは大げさかもしれませんが、今まで「一部の特権階級のもの」であった情報が、ネットも後押しした「横方向のつながり」で徐々に多くの方に知られて、そして考えられてきたからではないかと思います。

自分=私達一人一人が「自分の頭で考えて行動する」ということ、それを気づかせてくれる意味でも良い一冊だと思います。

(本記事はAmazon で自分自身がレビューしたものと同じです)

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