2015年に映画化、ということもあって、ではないのですが、参加したビブリオバトルで紹介されており、そこでも帯にある「最期の2行で必ず二度読みたくなる」というおすすめポイントが気になって読みました。
内容は、大学時代に知り合った男女が、彼氏の方が就職で上京して遠距離恋愛が始まって…というオーソドックスなもの。
オーソドックスでありながら、舞台となっている1980年代のバブリー時代を懐かしく思いながらも淡々と読み進めていましたが…
確かに、ラストの2行で「ん?」となってしまいました。
これにより、これまでの淡々とした展開が、一気に「ちょっとまてよ」と、登場人物に抱いたイメージを根底から覆すことに。
これ以上はネタバレなので、気になる方は読むか、ネタバレ覚悟で検索をするなどしてください。
実際には2度目を読むのはもう少し後になりそうですが、たった1行(正確には2文字)でここまでガラッと話を変えてしまうところに、言葉の持つマジックというかすごさを感じました(大げさかもしれませんが)。
ただ、恋愛小説自体としては、良い意味で現実味を帯びてます。それが気になる方もいるかもしれません。
最後に気になるのは…
これをそのまま映画化は、構成上どうしても無理です。
なので映画独自の結末が待っている、という触れ込みですが…
そっちの方が気になりますね。あくまでも原作を読んだものとして。
※このレビューはAmazonに掲載したものと同じです。